自動車検査官はライトの色を見た目で判断する

法規

 ヘッドライトの照射光は、2006年以降の新車は ”白色” と定められています

 2005年以前のクルマは、”白色または淡黄色、全て同一” であり、元々が白のライトで、今はイエローバルブに交換していたとしても車検に通ります

 ライトの色の規定は ”すれ違い用前照灯” の例では、道路運送車両の保安基準第32条、細目第42条6項 二のハ (注:数字の二 + イロハのハ)に、”白色” と記載されています   

【保安基準 第32条】
 すれ違い用前照灯は、夜間に自動車の前方にある交通上の障害物を確認でき、かつ、
その照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色、明るさ等に関し告示で定め
る基準に適合するものでなければならない。

【保安基準 第32条 細目第42条 6項 二のハ】
 すれ違い用前照灯の灯光の色は、白色であること。

参考、国交省 保安基準  

  ”白色” の色度範囲は JISーD5500「自動車用ランプ類」に示されています

 xy色度図を見ると、橙色に近いところまで範囲が広がっていますが、これは白熱バルブや、ハロゲンバルブを白色として扱うためです

 JISーD5500にはフォグの ”淡黄色” 、ターンシグナルの ”橙色” 、リアランプの ”赤色” の色度範囲も個別に規定されています

尚、色度の測定方法まで知りたい方は、JISーD1619「自動車用ランプ類 配光試験方法)をご覧ください

    参考:白  0.500≧x≧0.310、y≦0.150+0.640x、y≧0.050+0.750x、0.440≧y≧0.382

Source ; CARTUNE , 車検に通る?通らない?ヘッドライトの“色味“を解説!

 カーメーカーやTier1メーカーは上記JIS規格を厳格に遵守します。ところが車検では検査官が見た目で色の適否を判断します

 色の判断で揉めた場合に限り、色度を測定するという話は聞いたことがありますが、色度の測定にはかなり手間が掛かりますので、こういった現実的な手間暇を考慮して、現場では色度を測らないという対応になっています

 市販バルブの中には、色を変化させたファッションバルブも多く出回っていますが、色度範囲のギリギリを狙っているケースも多いと思います

 車検対応と記載されていても、車両によるライト電圧のバラつきや劣化、位置ズレ等で生じる色分離までは考慮されていないと思いますので、組み合わせ次第では、車検にパスできない可能性があることに注意が必要です

 ところで ”車検対応” という言葉ですが、よくよく考えると不思議な言葉です。”対応” という曖昧な言葉に対して、”合格” という意味を勝手に重ね合わせてしまいますが、”受験対応” や ”試験対応” という言葉が仮にあったとしても ”合格” を保証するイメージにはなりません

 ”車検対応” とは、”車検に通る可能性がある” という程度の表現という理解が必要だと思います

 

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