暗い夜道を安全に走行するにはヘッドライトの明るさは重要です。ここでは新車のロービームの明るさについて考えます
代表的な光源3種類の明るさはHID>LED>ハロゲンの順
HID : 約3000ルーメン
LED : 約2000ルーメン
ハロゲン: 1000~1500ルーメン
光源から出た光は、ヘッドライト内部でレンズやリフレクタで吸収されて熱に変わり、ヘッドライトから放射されるまでに約1/3に減少します
最も効率が高いライトは約1/2、効率が低いライトは約1/4で差は大きく、HIDと効率の高いライトの組み合わせが最も明るいヘッドライトということになります
一般的なHIDヘッドライトの明るさは900~1000ルーメンですが、特に明るいと言われていた1200ルーメン級のヘッドライトを幾つか並べます
2000年 トヨタ・エスティマ
2001年 日産・シーマ
2002年 ダイハツ・コペン
2003年 トヨタ・セルシオ
2010年 三菱自動車・RVR
古いクルマが多いのは、現在はHIDヘッドライトがLEDヘッドライトに置き換わり、新車に搭載されていないからです
この中で、2010年の三菱自動車RVRは「スーパーワイドHIDヘッドライト」を搭載し、見た目は丸目のプロジェクターですが、その下側にもリフレクタがあり、車両側方を照射します
”通常のHIDヘッドライトの1.4倍の明るさ” との触れ込みで、推定光束は1400ルーメン。これを超えるヘッドライトは聞いた事が無く、RVRが世界で最も明るいロービームと言えます
2010年式 RVR スーパーワイドHIDヘッドライト
ここまで ”明るさ” の単位として光量 ”ルーメン” を用いましたが、光の強度 ”カンデラ” で表す方法もあります
ある一方向に対して、どれだけ遠くまで光を照射することが出来るかを表せる為、ハイビームの明るさを表すのに適した単位ですが、ロービームは広範囲を明るく照らすことが重要である為、ルーメンを用いました
世界で一番明るいハイビームについては、別の機会にカンデラの単位で語ろうと思います